[Workshop] クラウドコストの可視化を学べる「Visualize and optimize cloud cost efficiency」に参加しました #COP309 #AWSreInvent

[Workshop] クラウドコストの可視化を学べる「Visualize and optimize cloud cost efficiency」に参加しました #COP309 #AWSreInvent

Clock Icon2024.12.04

中川です。

AWS re:Invent 2024 でワークショップ「Visualize and optimize cloud cost efficiency」に参加しました。

会場の雰囲気

座席がすべて埋まっておりました。クラウドコスト可視化に対する関心の高さが伺えます。

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ワークショップの概要

  • セッション ID:COP309
  • タイトル:Visualize and optimize cloud cost efficiency
  • スピーカー:Judith Lehner(Senior Technical Account Manager), AWS, Yuriy Prykhodko(Principal Technologist)
  • レベル:300

re:Invent 2024 公式サイトのワークショップ概要を翻訳した内容が以下となります。

このハンズオン・ワークショップでは、様々なFinOpsのユースケースに関する技術的な実装ガイダンスを探ります。継続的なモニタリングとガバナンスのメカニズム、Cloud Intelligence Dashboardsを使用したコスト可視化機能、リソースの適正化などのコスト最適化戦略について学びます。また、クラウドの使用をビジネス目標に合わせる方法や、財務、エンジニアリング、ビジネスの利害関係者間のコラボレーションを通じてコスト意識の文化を育成する方法も発見できます。

ワークショップの内容

ワークショップでは初めにクラウドにおけるコスト管理文化やフレームワークの FinOps について説明がありました。
コスト意識の文化を確立するためには、ワークロードを最適化し、最適化の取り組みをビジネスインパクトと一致させることが、重要だと強調していました。

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続いて、参加者はユニコーンのレンタル事業を行う会社に入社して、FinOps Lead として CFO やプロダクトオーナーからコストに関する要望に答えるシナリオを行います。

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このワークショップを通じて、Cost Intelligence DashboardCFM TIPs を使いながら、コストのモニタリング, 最適化, 可視化について学ぶことができます。

Lab. 1 Fundations

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Lab. 1 では、コスト増加を早く認識できる仕組みについて、CFO から依頼を受けます。
AWS Budget を使った予算管理や Anomaly Detection を使った以上検出について学びます。

また、QuickSight で事前に用意された Budget Dashboard 上で、予算のうち利用費が 80% を超えたら通知する仕組みを実装します。

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Lab.2 Fundations

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Lab.2 では、リードエンジニアから組織全体で最適化の機会を特定するにはどうすればいいか?どこから着手するべきか依頼を受けるところから始まります。
FinOps リードの参加者は Cost Intelligence Dashboard と CFM TIPs を用いて、アカウントを横断してコスト削減の機会を調査します。
Cost Intelligence Dashboard は、複数のダッシュボードで構成されており、コストの可視化をするための CUDOS Dashboard と推奨事項を表示する CORA Dashoboard をそれぞれ活用します。

CUDOS Dashboard

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CORA Dashoboard

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指定された条件に一致するインスタンスを調べ、デモ環境で同じようなインスタンスに対して推奨されたインスタンスタイプへ変更するところまで行います。

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Lab.3 Fundations

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Lab.3 では、プロダクトオーナーから最適化の取り組みがビジネスにどう影響しているか理解するために、ユニコーンあたりのコストをみたいと要望を受けます。
FinOps リードの参加者は、ユニコーンごとにかかるインフラコストを追跡してカスタマイズされた可視化を作ることになります。

最初に月ごとの AWS 利用費のグラフを複製して、日ごとの利用日のグラフを作成します。

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ただ、これではユニコーンどれだけ使われているかわからずデータが足りていないです。
そこで日ごとにユニコーンがレンタルされた数のデータセットを作成します。

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更新されたデータセットを使って日毎の利用費とレンタルされたユニコーンの数を可視化できました。

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しかし、これで終わりではありません。プロダクトオーナーは、ユニコーンごとにかかるインフラコストを可視化したい要望でした。
そこで新しい計算式を作り、ユニコーンあたりのインフラ費用のフィールドを作ります。

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このフィールドを使うことでプロダクトオーナーが求めていたユニコーンあたりのコストを見えるようになりました。

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これですべてのラボは完了となります。

さいごに

「COP-309 Visualize and optimize cloud cost efficiency」に参加した内容を紹介しました。
ワークショップでは、コスト最適化や可視化の手法をソリューションやフレームワークを使って学ぶことができます。
個人的にコスト意識の文化を確立するためには、最適化の取り組みをビジネスインパクトと一致させなくてはいけないという点が印象的でした。
単純なコスト削減ではなく、ビジネス価値との関連付けが重要だと改めて気づくことができました。

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